電気温水器とエコキュートの違いは?電気代に違いが出る電気温水器とエコキュートの仕組み

次に買うならエコキュートと電気温水器のどっちにしよう?

エコキュートは本体が高いけれど何で人気なの?

この記事では、電気温水器とエコキュートのどちらを購入するか迷っている方に向けて、それぞれの特徴をわかりやすく解説しています。

コロナ禍と共に訪れた、半導体不足。「故障したのに給湯器が半年待ち」などと騒動にもなりました。給湯器が問題なく使えている今のうちに、電気温水器とエコキュートをじっくり比較検討して次の手を打ちましょう!

電気温水器とエコキュートの違いは?

電気温水器エコキュート
電気代高い(約 7,200円 / 月)安い(約 2,200円 / 月)
お湯を沸かす仕組み電気(ヒーター)電気 +空気中の熱エネルギー(ヒートポンプ式)
初期費用安い高い(機種により補助金あり)
設置スペースヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットの2台分必要貯湯タンクのみでコンパクト
静か設置場所に注意が必要
寿命約15年約10年

電気温水器もエコキュートも、夜間に沸かしたお湯をタンクに溜めておき、翌日に使用する仕組みです。夜間がお得な電気料金プランを契約することで、毎月の電気料金を節約できます。

では、電気温水器とエコキュートの違いは何か。主な違いを4つ、続けて紹介いたします。

電気温水器とエコキュートの違い(1)電気代(ランニングコスト)

月々の電気代がより安いのは、エコキュートです。エコキュートは、電気温水器の約1/3のランニングコストでお湯を沸かすことができます。

なぜ、エコキュートはエネルギー効率が良いのか。その理由は、「空気の熱の利用」がポイントです。

電気温水器とエコキュートの違い(2)エネルギー効率

エコキュートは、電気温水器と比べて約1/3の電気でお湯を沸かすことができます。電気温水器は電気エネルギーだけを使用してお湯を沸かします。

一方、エコキュートは電気エネルギーと空気中の熱エネルギーを利用するため、電気温水器よりも効率よくお湯を沸かすことができます。

エコキュートがお湯を沸かす仕組みを「ヒートポンプ式」といいます。ヒートポンプの技術は、エアコンや冷蔵庫にも使用されています。つづいて、お湯を沸かす仕組みついて簡単にご説明します。

電気温水器とエコキュートの違い(3)お湯を沸かす仕組み

電気温水器 

電気温水器は、タンク内に溜めている水を、内蔵されているヒーターで沸かすシンプルな仕組みです。

エコキュート

  

エコキュートは、「ヒートポンプユニット」と「貯湯ユニット」の2つの機器から成り立っています。ヒートポンプユニットは、周囲の空気から熱を吸収し、それを圧縮して高温にし、冷媒(二酸化炭素)に熱を移動させる役割を担っています。

その冷媒に移動した熱が、水熱交換器を経由して貯湯タンク内の水を温める仕組みが、エコキュートの一連の流れです。

エコキュートは、電気だけではなく空気中の熱も利用するので、電気温水器の3倍もの高効率でお湯を沸かすことができます。

電気温水器とエコキュートの違い(4)初期費用

電気温水器はヒーターでお湯を沸かすシンプルな構造です。一方、ヒートポンプ技術を採用しているエコキュートは精密な構造です。そのため、初期費用は電気温水器の方が安く済みます

電気温水器とエコキュートのメリット・デメリット

電気温水器のメリット

初期費用が安い

電気温水器は、ヒーターでお湯を沸かすシンプルな仕組みです。また、「お湯の沸き上げ」も「貯湯」も1つのタンクで行うので、機器が2つ必要なエコキュートよりも安価です。

設置スペースがエコキュートよりもコンパクト

電気温水器は、貯湯タンク内にヒーターが内蔵されています。「沸かす」「貯湯する」を1つのタンクで行えるので省スペースです。

仕組みがシンプルだから故障しにくい

電気温水器は複雑な機能を省いているため、故障のリスクが低いです。また、使われている部品が少ないので、修理も比較的容易にできます。寿命は約15年と非常に長持ちです。

静音性が高い

エコキュートにはついている「空気を取り込むためのファン」が電気温水器にはついていません。そのため、電気温水器からは回転音が発生せず、静かです。

電気温水器のデメリット

大手メーカーが電気温水器から撤退をすでに始めている!

実は、すでに電気温水器の生産を終了しているメーカーがあるのをご存知でしょうか。誰もが知っている日立や東芝といった大手メーカーが、給湯器事業を電気温水器からエコキュートへ完全に移行しています。今後、他のメーカーも電気温水器から撤退する可能性も十分あります。

ランニングコストはエコキュートの3倍かかる

電気温水器は、初期費用は安く抑えられるものの、長期間にわたり支払う電気料金がエコキュートの3倍もかかります

給湯器は寿命が長い機器なので、その間に支払う電気代をトータルで考えると、電気温水器のほうがエコキュートよりも高くついてしまいます。

エコキュートのメリット

ランニングコスト(電気代)が安い!

エコキュートは、電気と空気中の熱を利用してお湯を沸かすので高効率です電気の消費量が少ないため、電気代の値上げの影響が少なく済みます。

マイクロバブルやUV除菌など高機能な機種がある

フルオートタイプの給湯器は、配管内をお湯が循環するため、使える入浴剤が限られています。エコキュートには、専用の循環アダプターを設置することでマイクロバブルが噴出する機種もございます。

他にも「循環するお湯のUV除菌」や「配管自動洗浄」などの便利な機能が開発されています。暮らしが便利になる新機能はとても魅力的です。

補助金がもらえるケースもある

エコキュートは環境に優しく、エネルギー効率が高い給湯システムです。国や一部の自治体では、高効率な給湯器への交換を促進するために、補助金を通してエコキュートの設置を支援しています。

購入費用の一部が助成される対象は、一定の省エネ基準を満たす高機能な機種です。予定よりワンランク上位の機種を、安く購入できるチャンスですので、ぜひご活用ください。

補助金制度の有無、助成条件などは、自治体によって異なります。具体的な情報を得るには、お住まいの自治体に問い合わせるか、購入予定の業者にご相談ください。

電気温水器に関するお問い合わせ

エコキュートのデメリット

初期費用が高い

エコキュートは、空気中の熱を活用して効率的にお湯を沸かす、高性能のヒートポンプ技術を使用しています。また、機種によっては最先端の技術を駆使した機能が備わっているので、その分本体価格が高額になっています。

設置に広いスペースが必要

エコキュートを設置する際には、「ヒートポンプユニット」と「貯湯ユニット」のそれぞれにスペースが必要です。

騒音対策が必要

エコキュートは、設置場所や設置方法によっては、ヒートポンプユニットから低周波音が発生する可能性があります。

低周波音の感じ方は個人によって大きく異なり、何も感じない人もいれば、騒音と感じる人もいます。騒音トラブルを避けるためにも、設置場所や設置方法については専門家による慎重な検討が必要です。

長い目で見ればエコキュートがお得!設置可能か現地調査をお願いしましょう

エコキュートは、電気代をはじめ、総合的に見てもおすすめの給湯器です。ただし、エコキュートの設置にはある程度のスペースがいるため、実際に設置できるかどうかを判断する現地調査が必要です。

現地調査では設置場所の選定、搬入経路の確認などを行います。同時に、それぞれのご家庭のライフスタイルに合った提案を受けることも可能です。電気温水器かエコキュートかまだ決めきれないという方も、まずは、専門業者に現地調査を依頼してみましょう。

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