
「最近、エコキュートにお湯がたまりにくい気がする」

「頻繁にお湯を足しているけれど、これって故障なの?」

「お湯がきちんとたまったかを気にせずに、エコキュートを使いたい!」
今回は貯湯タンクとお風呂のそれぞれにお湯がたまらない場合について、原因と対処法を詳しく解説します。
エコキュートのお湯がたまらないのはどんなとき?
エコキュートは高温のお湯をタンクにため、給湯時に水道水と混ぜて適温にしてから供給する仕組みです。お湯がたまらないときは、貯湯タンクとバスタブのそれぞれで原因を考える必要があります。
- 貯湯タンクにお湯がたまらない場合:お湯の使いすぎや本体の不具合
- バスタブにお湯がたまらない場合:お風呂の不具合
状況によって原因や対処法が異なるため、まずはどの部分でお湯がたまらないと感じるのかを、意識してみるとよいでしょう。
エコキュートの貯湯タンクにお湯がたまらない6つの原因

はじめに、貯湯タンクにお湯がたまらない場合について解説します。主な原因は、次の6つです。
- 夜間にお湯を使いすぎた
- 自動調整で沸き上げ量が減った
- 沸き上げ中に急激に冷え込んだ
- 沸き上げ中に停電した
- 温度センサーが故障している
- タンクや配管から水漏れしている
お湯の使い方や設定が原因なら比較的対処しやすいですが、中には修理が必要になるケースもあるため、注意してください。
夜間にお湯を使いすぎた
エコキュートを利用中は、夜間の深夜電力がお得になるプランで契約する場合が多く、夜間にお湯を沸かして貯湯タンクにためるのが一般的。しかしシャワーを多く使ったなどで夜間のお湯の使用量が多すぎると、翌日にお湯がたまらないと感じることもあります。
必要に応じて、湯を沸かすタイミングの変更や夜間とお湯の使い方の見直しを検討しましょう。
自動調整で沸き上げ量が減った
自動調整機能のついたエコキュートは、お湯の使用量を学習して給湯量を最適な状態に保ちます。普段よりも多くお湯を使った後に、自動調整機能が作動して十分な量のお湯を沸かさないと、貯湯タンクにお湯がたまっていないと感じます。
沸き上げ中に急激に冷え込んだ
エコキュートのお湯の沸かし方は、空気中の熱を取り出すヒートポンプ式です。そのため沸き上げの途中で急激に外気温が冷え込むと、空気から十分な熱を取り出せず、お湯がたまりません。夜間の急激な冷え込みが予測されるときは、お湯の沸き上げ量に注意しましょう。
沸き上げ中に停電した
エコキュートは電気が動力源のため、沸き上げ中に停電すると復旧するまでお湯がたまりません。就寝中に何らかの原因で停電し、長く気付かずにいた場合は沸き上げが行われず、お湯が不足することもあるでしょう。停電に気付いたら状況を確認し、沸き上げの設定を行ってください。
温度センサーが故障している
エコキュートは、貯湯タンクに取り付けられた温度センサーでタンク内の温度を計測し、沸き上げのタイミングを判断します。温度センサーが正常に機能しないとタンク内の温度が測れず、設定どおりに沸き上げできません。
お湯の残量に問題がないのにお湯がたまっていないときは、温度センサーの故障を考えましょう。
タンクや配管から水漏れしている
何らかの原因で貯湯タンクや配管から水漏れし、お湯がたまらないケースもあります。本体の下が濡れていたり、使っていないにも関わらずお湯が減ったりしている場合は、リモコンでエラーを確認しましょう。
エコキュートでお風呂のお湯がたまらない3つの原因
エコキュートから正常に給湯されているにもかかわらず、お風呂側の問題でお湯がたまらないと感じるケースもあります。主な3つの原因について、詳しく見ていきましょう。
経年劣化によるパッキンの不具合
一見、パッキンを使っていないように感じるバスタブですが、内部配管のつなぎ目にパッキンが使われています。経年劣化により、配管部分のパッキンに不具合が生じると水漏れが発生し、お湯がたまりにくいです。
パッキンはゴム製のものが多く、亀裂が入ったり破れたりしてしまうと交換が必要になります。さらに劣化して水漏れしてしまうのを防ぐためにも、早めの点検が大切です。
フィルターの詰まり
エコキュートの循環アダプターはお湯の循環に欠かせませんが、長年の使用により内部のフィルターが劣化していきます。劣化したフィルターがお湯の循環を妨げると、お湯がたまりにくくなったと感じやすいです。不具合を防ぐためにも、フィルターやアダプターの定期的な掃除を心がけましょう。
水位センサーの故障
自動湯はり機能のついたフルオートタイプのエコキュートは、水位センサーでどこまでお湯がたまったかを測ります。このセンサーが故障するとバスタブにたまった湯量の計測ができず、適切にお湯をためられません。
フルオートタイプのエコキュートでお風呂のお湯がたまらなくなったら、水位センサーの故障の可能性も検討しましょう。
エコキュートのお湯がたまらないときの対処法
エコキュートのお湯がたまらないと、必要なときにお湯が使えないため生活に不便さを感じやすいです。お湯がたまらずに困ったときに試したい、5つの対処法を紹介します。
エラーコードが出ていないか確認する
お湯が正しくためられなくなると、給湯器のリモコンにエラーコードが表示されます。お湯がたまらないと感じたら、まずはリモコンを確認して状態をチェックしてください。エラーコードが表示されていたら、取扱説明書やメーカーのホームページを参考に、エラーの状況を確認しましょう。
沸き上げの湯量を変更する
エラー表示がないのにお湯がたまっていないときは、沸き上げで設定した湯量が不足しているかもしれません。最近のお湯の使用状況を振り返り、お湯の使用量が増えていると感じたら、夜間沸き上げの湯量を増やしてみるのも効果的。
沸き上げの湯量を増やしたくない場合は、お湯の節約を心がけるのもおすすめです。
電源を落としてリセットする
エコキュートには漏電遮断器がついており、電源をオフにすると本体をリセットできます。一時的な不具合でエコキュートの動きが悪くなっている場合は、漏電遮断器のリセットを試してみましょう。具体的な手順は、以下のとおりです。
- 貯湯タンクの漏電遮断器の電源を切る
- 数分経過後、再び漏電遮断器の電源を入れる
漏電遮断器は、カバーを開けた比較的わかりやすいところにありますが、メーカーによって異なる場合もあります。どこにあるかわからない場合は、取扱説明書やメーカーのホームページで確認しましょう。
漏水していないか確認する
本体をリセットしてもお湯のたまり具合が改善しない場合は、漏水している可能性もあります。エコキュートの周辺を確認し、不自然に濡れていないかチェックしてください。漏水は部品の交換など専門的な修理が必要になるため、早めの修理や点検依頼をおすすめします。
専門業者に修理や点検を依頼する
漏水の可能性がある場合や、対処しても状況が改善しない場合は、専門業者に修理や点検を依頼しましょう。漏水を放っておくと被害が広がるほか、余計な水が流れてしまい水道代の余分な請求にもつながります。
エコキュートの品番や型番を控えておくと、事前に必要なパーツや症状を把握できるため、スムーズに対応してもらいやすくなるのでおすすめです。
エコキュートのお湯がたまらないときはファーストコールにご相談ください

お湯は快適に暮らす上で欠かせないものですので、お湯がたまりにくくなるとストレスも感じやすくなります。違和感を感じたまま使い続けると、さらに不具合が広がる可能性もあるため、放置するのは厳禁です。
ファーストコールでは、九州地域や山口県・広島県・大分県を中心に、専門家ならではの知識と技術でエコキュートのお困りごとを解決しています。違和感を放置せずに適切なメンテナンスを心がけて、エコキュートを快適に使いましょう。
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