薄型エコキュートのメリット・デメリット|薄型エコキュートの選び方

エコキュートの薄型ってどれくらいのサイズなの?

薄型って、お湯の容量が少ないんじゃない?

薄型を買う前にメリット・デメリットを知っておきたい!

置くスペースが限られているけれど、エコキュートを設置したい!そんなときに気になるのが「薄型エコキュート」。

エコキュートは、長い期間使用することを想定して購入する、高額な住宅設備です。妥協せずに納得のいく機器を選びたいですよね。

そこで今回は薄型エコキュートを検討している方に向けて、角形との比較や、薄型のメリット・デメリットをわかりやすく解説します。

エコキュートの「薄型」と「角形」はどう違う?

エコキュートは、「ヒートポンプユニット」と「貯湯タンク」の二つの機器で構成される給湯システムです。今回解説する「薄型」・「角形」とは、沸かしたお湯を溜めておく貯湯タンクの形状を指します。

薄型エコキュートの貯湯タンクは、一般的な角形タイプの貯湯タンクよりも薄く設計されています。

形状以外にも、薄型エコキュートと角形エコキュートにどのような違いがあるのか、それぞれの特徴を見ていきましょう。

薄型エコキュートのサイズと特徴

メーカー幅 (mm)奥行 (mm)
パナソニック1,078440
三菱電機1,120430
ダイキン工業1,075438
コロナ1,090450

モデルによって多少異なりますが、現在製造されている薄型エコキュートの寸法をメーカーごとにまとめると、上の表のようになります。

薄型エコキュートは奥行きが短い長方形のため、狭い通路やバルコニーなどに設置しやすい形状です。そのため、角型エコキュートが設置できない場所でも、薄型なら設置可能なケースがあります。

角型エコキュートのサイズと特徴

メーカー幅 (mm)奥行 (mm)
パナソニック600680
三菱電機630760
ダイキン工業630730
コロナ630〜700730〜795

一般的な容量の角形エコキュートの寸法は、上の表のようになります。角型はエコキュートの標準的なタイプで、正方形に近い形状です。角形は流通量が多いため、薄型と比較するとラインナップが豊富です。

薄型エコキュートのメリット

メリット(1)狭いスペースでもエコキュートを設置できる

薄型エコキュートは、奥行きが短く設計されているため、場所を取らずに設置できます。お庭のデッドスペースやバルコニー、マンションのパイプスペースなどに設置しやすい形状です。

「角形は無理でも薄型なら置ける」というケースもあるため、設置場所の選択肢が増えます。設置スペースがコンパクトなので、メンテナンスのためのスペースも確保できます。

メリット(2)搬入・搬出しやすい

薄型のエコキュートは、搬入のために建物の外壁と塀の間を通り抜けたり、角を曲がったりすることが容易です。

エコキュートの搬入経路の確保が難しい場合、クレーン車を使用して吊り上げて設置するケースがあります。薄型の場合はその必要がなく、余分な搬入費用がかかりません。

メリット(3)家の外観を損なわない

薄型エコキュートはスリムなデザインのため、目立ちにくいのも特徴です。とくに、お家のデザインにこだわりがある方にとっては、大きな魅力となります。

メリット(4)圧迫感を与えない

薄型エコキュートはスリムな形状なので、通路においても圧迫感を与えませんより圧迫感を軽減するために、タンクの角に丸みをつけたデザインの機種もあります。

薄型エコキュートのデメリット

デメリット(1)機種が少なく選択肢が限定される

薄型エコキュートは角形よりも流通量が少ないため、ラインナップが限られています。そのため、最適な機種を見つけるために多数のメーカーを比較することをおすすめします。

デメリット(2)本体価格が高め

薄型エコキュートは、本体価格が高くなる傾向があります。しかし、エコキュートはランニングコストが低いため、長期的に見れば十分に初期投資の回収が見込めます。

デメリット(3)年間給湯保温効率が角形と比較すると低い

薄型エコキュートは、角形のエコキュートと比較すると「年間給湯保温効率」が低くなる可能性があります。しかし、それでも電気温水器やガス給湯器よりも高効率なことが多いため、利便性や快適性などを含めて総合的に検討しましょう。

※年間給湯保温効率とは、エコキュートの省エネ性能を示す数値であり、数値が大きいほど高い省エネ性を持ちます。保温機能のある(フルオートタイプ)が対象です。

年間給湯保温効率(JIS)=1年間で使用する給湯とふろ保温に係る熱量÷1年間で必要な消費電力量

デメリット(4)角形と比べて耐震強度が低い

薄型は長方形のため、正方形に近い角形と比較するとやや不安定です。しかし、アンカーボルトを打ち込んで固定することで、一般住宅と同等以上の耐震強度や安定感をもたせることが可能なので、ご安心ください。

デメリット(5)補助金対象外の可能性がある

エコキュート導入で利用できる補助金は、「高効率」であることが条件です。性能要件を満たし、補助対象製品として登録されたエコキュートのみが対象となります。

薄型は選択肢が少ない分、購入予定のエコキュートが補助金の対象外である可能性があります。補助金利用をお考えの方は、ぜひ専門業者に相談してみてください。

薄型エコキュートがおすすめのご家庭

お庭が狭い住宅

「設置スペースがない」と感じている場合でも、諦めずに専門業者による現地調査を依頼することをおすすめします薄型であれば角形よりも狭いスペースに設置が可能です。

マンションにお住まいの方

薄型であれば、メーターボックス(パイプスペース)やベランダ(バルコニー)にエコキュートを設置できる可能性があります。

お家の外観にこだわりがある方

薄型はスッキリと目立たない形状のため、エクステリアのテイストを大事にしたい方におすすめです。 

【メーカー別】薄型エコキュートのラインナップ・特徴

パナソニックの薄型エコキュート

シリーズ / 給湯タイプ品番容量
Wシリーズ  / パワフル高圧フルオートHE-WU37KQS370L(3~5人用)
HE-WU46KQS460L(4~7人用)
Wシリーズ  / フルオートHE-W37KQS370L(3~5人用)
HE-W46KQS460L(4~7人用)
Hシリーズ / フルオートHE-H37KQS370L(3~5人用)
HE-H46KQS460L(4~7人用)

気象警報と連携した「エマージェンシー沸き上げ」を搭載。あらかじめ設定しておいた災害警報・注意報が発令されている間、常にタンクが満水になるよう自動で沸き上げます。

また、無線LANを搭載しているので、専用スマートフォンアプリで帰宅時間に合わせたお湯はりなどの遠隔操作が可能です。

三菱電機の薄型エコキュート

シリーズ / 給湯タイプ品番容量
Sシリーズ  / フルオートW追いだきSRT-S376UZ370L(3~4人用)
SRT-S436UZ430L(4~5人用)
Aシリーズ  / フルオートW追いだきSRT-W376Z370L(3~4人用)
SRT-W436Z430L(4~5人用)

便利な「フルオートW追いだき」が特徴的です。お年寄りやお子さまにやさしい「マイルド追いだき」と、最大能力ですばやく温め直す「急速追いだき」の2つの追い焚き機能が備わっています。

ダイキン工業の薄型エコキュート

シリーズ / 給湯タイプ品番容量
Xシリーズ  / フルオート パワフル高圧EQX37XFTV370L(3~5人用)
EQX46XFTV460L(4~7人用)
/ フルオート パワフル高圧EQ37XFTV370L(3~5人用)
EQ46XFTV460L(4~7人用)

パワフル高圧給湯で、十分な流量のシャワーを快適にお使いいただけます。湯はりもスピーディーな、給湯圧力(減圧弁設定)320kPaです。2階、3階にキッチンやバスルームがあるご家庭におすすめいたします。

コロナの薄型エコキュート

シリーズ / 給湯タイプ品番容量
Xシリーズ  / フルオート パワフル高圧CHP-ED302AY5300L(2~4人用)
/ フルオート パワフル高圧CHP-E372AY5370L(3~5人用)
CHP-E462AY5460L(4~7人用)

人感センサー・水位センサーを搭載。スマートフォンやリモコンで、お子さまや高齢のご家族などのみまもりができます。

300Lの「CHP-ED302AY5」のカラーは、おしゃれなエクステリアになじむシルバーを採用。スタイリッシュなデザインが特徴的です。

【まとめ】薄型エコキュートにはデメリットを上回るメリットがあります!

エコキュートの魅力は、その節約効果の高さです。これまで、設置スペースを理由に導入を見送っていた方は、ぜひファーストコールへ現地調査をご依頼ください!

それぞれのお住まいにどのようなエコキュートがピッタリか、プロの視点でご提案いたします。ご相談はお気軽にどうぞ。

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