
「エコキュートはお湯を溜めて使うって聞いたけど、タンクが空になったらどうなるの?」

「うちは家族が多いし、すぐ空になりそうで不安だわ」

「不安なくエコキュートを使うには、どうすればいいのか知りたい!」
給湯効率がよく省エネ効果も高いエコキュートですが、頻繁にお湯が足りなくなると沸かす回数も増え、光熱費の負担も増してしまいます。お湯を不足させずにエコキュートを快適に使うポイントについて、詳しく見ていきましょう。
エコキュートのタンクが空になるのはどんなとき?
エコキュートは沸かしたお湯を貯湯タンクに溜めるため、お湯を大量に使っていると「いつかタンクが空になるのでは」と不安を感じるかもしれません。
貯湯タンク内は常にお湯と水道水で満たされているため、実はお湯を大量に使っても、タンクが空になることはありません。お湯が足りなくなる「湯切れ」も、実際にタンクが空になるのではなく、お湯が一定量以下になったことをあらわしています。
湯切れ以外でエコキュートのタンクが空になる、3つのケースを見ていきましょう。
災害時の非常用水として使用したとき
エコキュートの貯湯タンク内のお湯(水)は、災害時の非常用水として使用可能です。「非常用取水栓」から水を抜けば、使用した分だけタンクは空になっていきます。
災害時の非常用水としての使い方については、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
長期間の不在に備えてタンクの水を抜いたとき
長期間留守にするためにエコキュートの「水抜き」をするのも、タンクが空になるケースの1つです。水抜きによってタンク内の水が劣化し、不衛生な環境になるのを防げるため、出張などで長期間留守にする機会が多い場合は意識しておくとよいでしょう。
タンクに不具合が起きているとき
普段通りの使い方をしているのに急にエコキュートのタンクが空になったときは、どこかから水漏れしているかもしれません。できるだけ早く、専門の修理業者に点検を依頼しましょう。
エコキュートが湯切れするとどうなる?

日常生活で実際にエコキュートのタンクが空になるケースはあまり多くありませんが、お湯が足りなくなる「湯切れ」は比較的起こりやすいです。どのような影響が出てしまうのか、詳しく見ていきましょう。
給湯できなくなる
エコキュートのタンクに十分なお湯がないと、設定温度に調整できず給湯できない「湯切れ」の状態になります。正常に給湯できるようにするためには、お湯を沸かし直す「沸き増し」が必要です。
機種によっては、タンク内の湯量に応じて自動的に沸き増しするタイプもあります。手動設定の場合は取扱説明書を参考に、湯切れに気付いたら早めに沸き増しを設定しましょう。
沸き増しに時間がかかる
タンク内のお湯の量が少ないと、沸かす量が増えるので沸き増しに時間がかかります。沸き増しにかかる時間はメーカーごとに異なり、1時間の沸き増しで42℃設定のお湯を約100リットル給湯できるタイプが多いです。
100Lあれば十分にも感じられますが、湯船にお湯を張るのにも約150~200Lのお湯が必要です。日常生活では思いがけず多くのお湯を使いますので、できるだけ湯切れを起こさないように気を付けましょう。
余分な光熱費がかかる
各電力会社では、エコキュートを使用する家庭向けに深夜料金がお得になる特別プランを用意しています。沸き上げを深夜に行えばお得な深夜料金を利用できるため、光熱費を抑えるのにも効果的です。予想外の湯切れで沸き増しの機会が増えるほど、お得プランの恩恵を受けられずに余分な光熱費がかかってしまうため、注意しましょう。
エコキュートが湯切れするのを防ぐには?

エコキュート内のお湯が少なくなる「湯切れ」の予防に効果的な、3つのポイントを見ていきましょう。
家族の人数に合ったタンク容量を選ぶ
エコキュートの湯切れを防ぐなら、家族の人数に合ったタンク容量を選ぶのが最適です。エコキュートの主なタンク容量は、300L・370L・460L・550Lの4種類。仮に4人家族の場合なら、300L~370Lで選ぶのが一般的です。
お湯の使用量は、各家庭のライフスタイルによっても変わります。たとえばスポーツが好きでシャワーや入浴の機会も多い場合は、大きめのタンク容量を選んでおくと安心です。
大きさから考えるエコキュートの選び方については、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にご覧ください。
給湯温度の設定を低めにする
エコキュートはタンク内のお湯を水道水と混ぜて、設定温度まで下げてから給湯する仕組みです。そのため給湯温度が低いほど水道水の割合が増え、お湯の節約につながります。湯切れのリスクが少なければ沸き増しの回数も減り、光熱費の節約も期待できるでしょう。
節水を意識する
節水を意識してお湯の使用量を減らすのも、湯切れ防止に効果的。節水機能付きのシャワーや水栓の設置は初期費用こそかかりますが、長い年月で見ればコストの節約も期待できます。日頃から節水を意識し、お湯の使用量を自然と減らせるように心がけましょう。
エコキュートのタンクが空になったときの復旧手順

非常用水としての利用や水抜きなどで、実際にエコキュートのタンクが空になったときの復旧手順は、以下の通りです。
- 排水栓が確実に閉まっていることを確認する
- エコキュート本体の給水止水栓を開く
- 逃し弁レバーの位置を戻す
- 漏電遮断器のスイッチを入れる
- エコキュートの電源を入れる
- 沸き増しボタンを押して設定する
- お湯が沸くまで待つ
空になったタンクに水を溜め、沸き増しを設定するだけで、基本的な手順は完了します。沸き増しの設定をしても湯切れが解消されない場合は、何らかの不具合が生じている可能性もあるため、専門の修理業者に相談しましょう。
いつの間にかエコキュートのタンクが空になっていたらどうする?

いつも通り使用していたにも関わらず、いつの間にかエコキュートのタンクが空になっていた場合は、次の2つの原因が考えられます。それぞれの対応について、詳しく見ていきましょう。
タンク内の温度を確認する
お湯を使っていないのに湯量が減ったと表示される場合は、タンク内の湯温が下がっている可能性があります。温度が下がると湯量が正しく感知されないため、タンクが空になったと表示されてしまうのです。
お湯を使っていないのにタンクが空になっているようであれば、タンク内の温度を確認し、設定を上げてみるとよいでしょう。
水漏れの可能性を考える
何度も繰り返し湯切れする場合は、配管や本体内部で水漏れが発生しているかもしれません。エコキュートの一般的な耐用年数は10年間ですが、配管の損傷やパッキンの劣化など、経年劣化による水漏れのリスクも高まります。
被害の拡大を防ぐためにも、水漏れの可能性を感じたら、できるだけ早く専門の修理業者に点検を依頼してください。
エコキュートのタンクに不具合を感じたらファーストコールにご相談ください
タンクにお湯を溜めるエコキュートは、特に慣れない間は「タンクが空になるのでは」と不安を感じることもあるでしょう。実際にタンクが空になるケースは少ないですが、不安なく使うためにも、適切なタンク容量を選ぶことが大切です。
ファーストコールではエコキュートの新規設置はもちろんのこと、安心して使い続けられるように、点検や修理にも力を入れています。長く快適に使い続けるためにも、タンクの不具合を感じたら、お気軽にファーストコールへご相談ください。
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