
「火災保険でエコキュートの故障が補償してもらえるって聞いたけど、本当なのかな?」

「補償されない事例もあるみたいだけど、違いは何だろう?」

「手続きの仕方について、詳しく知りたいな」
万が一の事態に備えて加入する火災保険は、条件次第でエコキュートの故障も補償されます。どのケースが補償対象かわからないと、手続きを進められず不安に感じることもあるでしょう。
今回は故障したエコキュートで火災保険の補償を受けたい方に向けて、対象になるケース・ならないケースを紹介します。具体的な手続き方法も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
エコキュートは火災保険「建物」区分で補償される
火災保険の補償対象は、「建物」と「家財」の2つです。エコキュートのように設置後簡単に動かせないものは「建物」の区分となり、故障の多くが補償対象になります。
ただし契約によっては、エコキュートやその他の給湯器を補償の対象外とする場合もあるため、事前に内容をよく確認しておきましょう。
エコキュートが火災保険で補償されるケース

エコキュートの故障原因によっては、火災保険で補償されない場合もあります。補償対象となるのは、主に次の5つのケースです。
- 火災による故障
- 地震をのぞく自然災害による故障
- 盗難による被害
- 車の衝突による故障
- 子どもの投げたボールなどによる破損
それぞれ詳しく見ていきましょう。
火災による故障
火災によるエコキュートの故障は、火災保険の補償対象。オール電化住宅の火災被害は少ない印象もありますが、漏電による火災は発生しているため、注意が必要です。
地震をのぞく自然災害による故障
台風や強風、落雷のほか、雹などの自然災害による被害を受けたときも、火災保険で補償されます。ただし地震が原因で倒壊や破損した場合は、火災保険ではなく地震保険の対象です。地震保険は単体では加入できないため、よく検討しましょう。
盗難による被害
大型で重量のあるエコキュートは盗難とは無縁に感じられますが、実際に盗難にあったケースも実際に報告されています。基本的な防犯対策は行いつつ、もしものときに備えて盗難による被害も補償されると覚えておきましょう。
車の衝突による故障
車が自宅に衝突し、エコキュートが故障した場合は「物体の落下や飛来・衝突」と見なされ、火災保険の補償対象です。同じ物体の衝突でも、強風によって飛ばされてきた植木鉢や屋根瓦がぶつかってエコキュートが故障した場合は、風災による補償に変わりますので、契約内容を確認しておきましょう。
子どもの投げたボールなどによる破損
子どもが誤ってエコキュートにボールをぶつけてしまい、故障させた場合も、破損や汚損の対象として補償される場合があります。対象となるのは不測かつ突発的な事故によるもののみで、故意にぶつけて故障させた場合は補償の対象外です。
また、契約内容によっては室内で発生した破損・汚損に限定され、室外設置のエコキュートは対象外となるケースもあるので注意してください。
エコキュートが火災保険で補償されないケース

続いて、エコキュートの故障が火災保険で補償されない場合を見ていきましょう。具体的には、次の3つのケースが補償対象外です。
- 地震による被害
- 経年劣化による故障や不具合
- 誤った使い方が原因の故障や不具合
それぞれ詳しく見ていきましょう。
地震による被害
火災保険では、地震による被害は補償の対象外。さらに噴火による被害も、火災保険ではなく地震保険の対象です。地震による被害としては、以下のケースが含まれます。
- 地震で転倒し故障した場合
- 地震による津波といった自然災害が原因で故障した場合
- 地震による火事が原因の場合
- 噴火による飛来物が原因の場合
火事による被害でも、地震が直接的な原因の場合は火災保険の補償対象外となるため、注意しましょう。
経年劣化による故障や不具合
火災保険で補償されるのは、予測できない状況で発生した、突発的な事故による被害のみ。経年劣化による故障や不具合も突然発生するものではありますが、長年使用する中でいつかは発生すると予測できるため、火災保険の補償対象外です。
メーカーによっては、保証の延長制度を利用できるケースもあります。経年劣化による故障や不具合に備えたい場合は、メーカー保証の延長を検討しましょう。
誤った使い方が原因の故障や不具合
通常の使い方とは異なる誤った使い方をした結果、エコキュートの故障や不具合を起こした場合も、火災保険の補償対象外です。取扱説明書記載の方法以外で故障や不具合を起こした場合、火災保険だけでなくメーカー保証も対象外となってしまうため、十分注意してください。
エコキュートの故障で火災保険を申請する手順
火災保険の補償対象となる事故が原因でエコキュートが故障してしまったときは、以下の手順で火災保険を申請しましょう。
- 保険会社に連絡し、手続きに必要な書類の郵送依頼をする
- メーカーや専門業者に依頼して、修理の見積もりを取得する
- 保険会社からの書類が届いたら、申請書を作成する
- 作成した申請書に見積書を添え、保険会社に送付する
- 保険会社の担当者による現地調査が行われる
- 申請が受理されて保険金額確定後、指定口座に振り込まれる
- 振り込まれた保険金を使って修理や買い替えを行う
ご紹介した手順は、一例です。火災保険の申請は、保険会社との書類上の手続きだけでなく、修理業者への見積もり依頼や保険会社による現地調査も必要です。
また故障した状況を伝えるため、申請書類は周辺写真を添付します。エコキュートが故障したときは、状況を的確に伝えるためにもまず写真を撮っておくとよいでしょう。
エコキュートを火災保険で補償するときの注意点

エコキュートの故障は、知らずに対応してしまうと火災保険の補償そのものを受けられなくなることもあります。火災保険の申請前に知っておきたい、3つの注意点を見ていきましょう。
必ず修理や買い替えの前に申請する
火災保険の申請は、必ず修理や買い替えの前に行います。火災保険は修理や買い替えにかかった費用を後日請求するのではなく、申請時に見積書を送付し、保険会社による現場確認と承認を得てはじめて保険金が振り込まれます。
申請前に修理や買い替えを行ってしまうと、故障時の状況が確認できないため、火災保険は利用できません。不便さから早く直したい気持ちは募りますが、火災保険を利用するなら必ず保険金の振り込み後に修理依頼を行いましょう。
免責金額以下は補償されない
火災保険は、契約ごとに免責金額が設定されます。免責金額とは、保険金の一部を契約者が負担するもので、保険金額を算出するときに補償金額から差し引かれる仕組みです。
免責金額分は自己負担となるため、エコキュートの修理にかかる金額が免責金額よりも少ない場合、火災保険での補償ができません。免責金額は、保険契約時に契約者自身が金額を設定するもので、金額も1万円~20万円と幅広いです。
たとえばエコキュートの不具合で依頼した修理見積もりが5万円で、免責金額が10万円の場合は保険を利用できません。エコキュートの修理費用が高額でない場合は、将来的な買い替えに備えてあえて保険を申請しないケースもあるでしょう。
メーカー保証で対応できるものは申請できない
火災保険は、メーカー保証期間が残っている場合は申請できません。最も優先されるのはメーカー保証で、火災保険はあくまで保証期間終了後が対象です。エコキュートの購入ではメーカー保証を延長させるオプションが選べる場合もありますので、エコキュートが故障したときはメーカー保証の期間を確認してみるとよいでしょう。
エコキュートが故障したときは火災保険の確認を

毎日使うエコキュートは生活に欠かせないものですし、万が一の故障時に利用できる火災保険は心強い存在です。火災保険を利用してエコキュートの故障や買い替えを検討するときは、忘れずに申請前に専門の修理業者に見積もりを依頼しましょう。
エコキュートの設置や修理を数多く手掛けるファーストコールでは、火災保険を利用した修理対応も数多く行ってきました。火災保険を利用してエコキュートを修理したい方は、ぜひ実績豊富なファーストコールに、お気軽にお問い合わせください。
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