入浴剤でエコキュートが壊れる?エコキュートに使える入浴剤の選び方と注意事項を解説!

選んで楽しい、浸かって気持ちいい入浴剤。一日の締めくくりとして、入浴剤を使用したお風呂タイムを楽しみにされている方も多いと思います。

実は入浴剤の中には、エコキュートが故障する原因となる商品も含まれていることをご存知でしょうか。

この記事では、エコキュートにおける「使える入浴剤」と「使えない入浴剤」それぞれの特徴や、入浴剤を使うときの注意点を詳しく解説します。

エコキュートで入浴剤を使っても大丈夫?

給湯タイプに注意!

エコキュートの中でも、追い焚き機能が備わっている「フルオートタイプ」はとくに注意が必要です。

追い焚きは、お風呂の温度が下がった際に、配管を経由して熱交換器でお湯を再加熱し、浴槽に戻す機能です。お風呂に溶かした入浴剤もお湯と一緒に循環してしまうため、入浴剤選びを慎重におこなう必要があります。

入浴剤がエコキュートの故障につながる理由

入浴剤に含まれる成分によっては、配管や熱交換器に損傷を与えたり、頑固な水垢として内部にこびりついたりして、エコキュートが故障するリスクを高めます。故障や部品の交換につながってしまう可能性があるので、入浴剤の成分にはご注意ください。

特に注意が必要なのは、粉タイプや白濁したタイプ、とろみがあるタイプや、中からおもちゃや花びらなどが出てくるタイプの入浴剤です。このタイプの入浴剤は、エコキュートには推奨されていません。 硫黄・塩分・アルカリ・酸などの成分が含まれる入浴剤も注意が必要です。

【エコキュートメーカー別】使える入浴剤

各エコキュートメーカーの、フルオートタイプで使える入浴剤の情報をまとめました。必ず、「お使いのエコキュートの取扱説明書」および「入浴剤の使用説明書」で詳細をご確認の上、入浴剤をお使いください。※2023年11月現在の情報です。

パナソニック

花王バブ
バスクリンバスクリン・きき湯
アース製薬バスロマン

※いずれも、にごりタイプ・シリカパウダー含有タイプは使用不可です。

 三菱電機

花王バブシリーズ2010年発売以降の機種から対象
アース製薬バスロマンシリーズ2018年発売以降の機種から対象※SRT-C20Dでは使用不可
バスクリンバスクリンシリーズ2018年発売以降の機種から対象※SRT-C20Dでは使用不可

※いずれも、にごりタイプ・シリカパウダー含有タイプは使用不可です。

あわ入浴剤は、2016年発売以降のPシリーズに限り、以下2点が使用可能です。

  • 「バンダイ薬用あわ入浴剤ボトルタイプアンパンマン」
  • 「 ハウス オブ ローゼ アロマルセットボディウォッシュ&バブルバス」

ダイキン工業

花王バブ
アース製薬温泡・バスロマン
バスクリンきき湯・バスクリン
バスクリン にごり湯きき湯・バスクリン・ソフレ・日本の名湯

※株式会社バスクリンのにごり湯(『きき湯・バスクリン・ソフレ・日本の名湯』に限る)は使用可能です。

※花王・アース製薬はにごりタイプは使用不可です。
※いずれも、シリカパウダー含有タイプは使用不可です。

コロナ

花王バブ
バスクリンバスクリン
アース製薬バスロマン

※いずれも、にごりタイプ・シリカパウダー含有タイプは使用不可です。

日立

花王バブ
バスクリンバスクリン・きき湯
アース製薬バスロマン

※いずれも、にごりタイプ・シリカパウダー含有タイプは使用不可です。

エコキュートに使わない方がいい入浴剤の特徴

メーカーが推奨している入浴剤以外は、使わないのが大前提ではありますが、その上でとくに避けるべき入浴剤の特徴をご紹介します。

炭酸ガスにより発泡する入浴剤

炭酸によりお湯が弱酸性になるため、炭酸ガスを発泡する入浴剤を長期にわたって続けると、金属が腐食する可能性があります。

また、泡によって、センサーが誤作動することも考えられます。炭酸ガスにより発泡する入浴剤と同様に、バブルバスも避けましょう。

乳白色系入浴剤

にごり湯やシリカパウダー含有タイプの入浴剤は、配管や熱交換器に成分が残ると、非常に硬い水垢「スケール」という物質になります。

スケールは、循環口フィルターの目詰まりをおこしたり、熱交換の効率を悪くしたりと悪影響を及ぼします。さらには故障の原因になる可能性もあるので、要注意です。

酸・アルカリ・硫黄・塩分が含まれる入浴剤

  • クエン酸や重曹を使用した手作り入浴剤
  • 硫黄などの成分が含まれる湯の花
  • バスソルト

などの、酸・アルカリ・硫黄・塩分を含む入浴剤は、エコキュートに使用してはいけません。これらの成分は、配管や熱交換器などの金属部分に錆や腐食といった大きなダメージを与えます。

固形の生薬が含まれる入浴剤

柚子やハーブなど、お湯に溶けきらない固形の生薬は、循環口フィルターの目詰まりをおこす原因になりますまた、配管内にいる細菌の繁殖にもつながり、衛生的にもよくありません。

エコキュートで入浴剤を使用するときの注意点

エコキュートの「取扱説明書」・入浴剤の「成分表示・使用上の注意」を必ず確認す

エコキュートの故障は、生活に大きな支障をきたすのはもちろん、金銭的にもかなりの痛手です。入浴剤が原因でエコキュートの不具合を起こさないよう、少々面倒でも、取扱説明書や入浴剤の成分表示・使用上の注意の確認は怠らないようにしてください。

近頃は、エコキュートの機種も入浴剤も、非常にバラエティ豊かです。安心してバスタイムを楽しむためにも、エコキュートと入浴剤の相性は毎回確認しましょう。

複数の入浴剤を混ぜない

複数の入浴剤を混ぜて使うと、成分が濃くなりすぎたり化学反応がおこったりと、想定外のダメージをエコキュートに与える可能性が高まります。

たとえエコキュートメーカーに推奨されている入浴剤同士でも、混ぜて使用するのは控えましょう。

エコキュートの自動配管洗浄を「ON」にしておく

「自動配管洗浄」は、浴槽にためていたお湯を落とすたびに、ふろ配管に残っているお湯や湯垢を洗い流してくれる機能です。

入浴剤の成分が長時間配管内に残らないよう、自動配管洗浄機能は「ON」にしておきましょう。

入浴剤を使用するならメンテナンスを欠かさず行いましょう

循環口フィルターを毎回掃除する

循環口フィルターが目詰りすると、追い焚きに時間がかかったり、機械に負担がかかることによりエコキュートの寿命が短くなったりする可能性があります。

循環口フィルターは、毎日のお風呂掃除のついでに歯ブラシなどで軽くこすり洗をすれば、きれいに保てます。エコキュートを長く使用するためにも、ルーティンに取り入れてみてください。

こまめに配管洗浄をする

多くのエコキュートメーカーは、6ヶ月に1回くらいの頻度で配管洗浄をおこなうことを推奨しています。しかし配管などの汚れ具合は、使用状況や家族の人数、地域の水質によっても異なります。

入浴剤を使用していると配管や熱交換器が汚れやすく、雑菌も繁殖しやすくなるので、1ヶ月に1回くらいの頻度で配管洗浄をおこなうのがおすすめです。

誤って「使ってはいけない入浴剤」を使ってしまったときの対処法

すぐに入浴剤を入れたお湯を排水して配管洗浄を行う

まずは「自動保温」や「追い焚き」の機能をオフにして、入浴剤を入れた湯船のお湯をすみやかに排水しましょう。つづけてふろ配管を洗浄し、入浴剤の成分がエコキュートに不具合が起きるのを防ぎます。

さらに、循環口のフィルターや浴槽まで掃除をし、入浴剤が与える悪影響を最小限に抑えましょう。

エコキュートの専門業者に点検してもらう

エコキュートとの相性が悪い入浴剤を長期間使用していた場合や、定期的なメンテナンスを怠っていた場合は、入浴剤が原因でエコキュートに不具合が生じている可能性があります。

そのような場合は、エコキュートの専門業者に点検を依頼しましょう。豊富な経験のある専門業者の点検により、配管の腐食やシステムの問題が早期に発見され、適切な修理やメンテナンスを受けることができます。

安心してエコキュートを使用するためには、プロによるメンテナンスも、自分でできるメンテナンスも欠かさずおこなうことが大事です。

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