エコキュートはメンテナンスが重要!自分でできるお手入れ方法を解説

長く使うためにはエコキュートのメンテナンスが重要です!

「最近エコキュートのメンテナンスしてない…」という方も多いのではないでしょうか。

せっかく光熱費削減のために高額なエコキュートを購入したのなら、定期的なメンテナンスで長持ちさせて、しっかり元を取りましょう!

エコキュートは、空気中の熱を利用してお湯を沸かす「ヒートポンプユニット」と、沸かしたお湯を貯めておく「貯湯ユニット」の2つの機器に分かれている設備です。

今回は、貯湯ユニットの清掃などの自分でできる基本的なお手入れ方法をご紹介していきます。

エコキュートをメンテナンスしないとどうなる?

この記事を読み終わったら今すぐにエコキュートのお手入れをしたくなる、「メンテナンスの重要性」を早速ご覧ください。

故障やエコキュートの寿命が縮む

エコキュートのメンテナンスを怠ると、寿命を縮めたり、故障の原因になってしまいます。これは、逆を返せば、メーカーが推奨する頻度でメンテナンスを行うことによってエコキュートが長持ちするということです。

エコキュートが故障して交換が必要となった場合、無駄な出費だけでなく、時間も手間もかかります。汚れが目詰まりや配管の損傷など、日頃のお手入れで防げるものは防ぎましょう。

電気代が高くなる

メンテナンスを怠ることで、エコキュートの稼働効率が悪くなり、電気代が高くなることがあります。電力量料金自体の値上がりもあり、気が付きにくいポイントなので要注意です。

また、電気代・水道が急に高くなった場合は水漏れしている可能性があるので早急に点検しましょう。まさか自分の家で水漏れをすると思わないものですが、実際には珍しくないトラブルです。

メンテナンス以前のことではありますが、エコキュートが初期設定のままでは最大限に省エネの恩恵を受けられない可能性があります。リモコンで簡単に設定できるので、いまいちど説明書をみながら今のスタイルに合ったモードを再検討することをおすすめします!

汚れたお湯が出て不衛生

貯湯タンクの内部は、常に「水・お湯」が満たされている状態です。そのため、長期間利用するにつれ、底の部分に水垢などの不純物がたまってしまいます。

とくに、井戸水を使用している場合はメンテナンスの頻度を増やす必要があります。

メンテナンスの頻度の目安

屋内で行うメンテナンス

メンテナンス項目頻度の目安
リモコン表面の拭き掃除日常
風呂のフィルターのお掃除(循環口)週1回
​​​​風呂配管のお掃除半年に1回以上

屋外で行うメンテナンス

※作業後に必ずお湯が出るか確認しましょう。

お風呂に入る時間は外が暗いので、どこのレバーを戻し忘れたのか見つけるのが大変です。

メンテナンス項目頻度の目安
貯湯タンク・ヒートポンプユニット表面の拭き掃除日常
貯湯タンクの水漏れ点検日常
給水口ストレーナーのお掃除年2〜3回(井戸水利用は回数を増やす)
貯湯タンクの洗浄(水抜き)年2〜3回
逃がし弁点検年2〜3回
漏電遮断器点検年2〜3回

エコキュートを自分でメンテナンスする方法

実は、エコキュートのメンテナンスは10分足らずで終わるくらいの簡単な作業です。主なメンテナンスの具体的な流れをご紹介します。

各エコキュートにより確認箇所の配置が異なるので、取扱説明書の図をご参考ください。※メンテナンスの際は、火傷にご注意ください。

貯湯タンク・ヒートポンプユニット・リモコン表面の拭き掃除(日常)

表面を固く絞ったやわらかい布で拭いてください。汚れがひどいときは、薄めた中性洗剤をふくめたやわらかい布を固く絞ってふきとります。

給水口ストレーナーのお掃除:年2〜3回(井戸水利用は回数を増やす)

  1. 漏電遮断器を「切」にする
  2. 給水止水栓を閉める
  3. 逃し弁を開く
  4. ストレーナーをはずし、アミをブラシでなどでキレイにする
  5. ストレーナーをもどし、しっかりと閉める
  6. 逃し弁を戻す
  7. 給水配止水栓を開く
  8. 漏電遮断器を上げる

貯湯タンクの水漏れ点検(日常)

貯湯タンクの設置場所に水漏れがないかを確認してください。機器の破損による水漏れ以外にも、排水ホースが外れている可能性があります。湿気がこもると金属が腐食してしまうので要注意です。

  • 風呂のフィルター(循環口)のお手入れ(週に1回)
  • フィルターをはずし、歯ブラシなどで水洗いします。

貯湯タンクの洗浄(水抜き)年2〜3回

タンクの底にたまった汚れを排水させます。高温のお湯は排水管を傷める場合があるので、残湯量のメモリを減らしてから行います。詳細はお手元の取扱説明書をご確認ください。

  1. 漏電遮断器を「切」にする
  2. 給水止水栓を閉める
  3. 逃し弁を開く
  4. 排水栓を開き、2分間ほど排水後、排水栓を閉じる
  5. 給水管を開けて、タンクを満水にする
     (満水になったら排水管から水が出てくるので、それを確認する)
  6. 逃し弁を閉める
  7. 漏電遮断器を「入」にする
  8. 屋内の水栓からお湯が出るか確認する

逃がし弁点検年2〜3回

エコキュートが沸き上げをしていない時に行います。

  1. お湯が排水されていないことを確認
  2. 逃し弁のレバーを上げて排水されるか確認
  3. 逃し弁のレバーを下げて排水が止まるか確認

漏電遮断器点検年2〜3回

  1. 通電時間帯に漏電遮断器のテストボタンを押す
    (「入」(ON)→「切」(OFF)になれば正常)
  2. 確認後、漏電遮断器を必ず「入」(ON)に戻す

風呂配管のお掃除(半年に1回以上)

市販の洗浄剤を使って配管のお掃除をします。
洗浄剤の箱に記載の使用方法をよくご確認ください。

エコキュート専門業者によるメンテナンスサポートと点検

エコキュートの取扱説明書に記載されてあるように、3年に1回程度、専門業者による定期点検が必要です。エコキュートを、安全に長くお使いいただくために、必ず専門業者によるメンテナンスをうけましょう。

専門業者によるメンテナンスの内容は、以下のような項目です。

  • 据付状態の点検
  • 消耗しやすい部品の点検
  • 電気部品の動作確認
  • 逆流防止装置の動作確認

エコキュートの使用状況や設置場所など、各家庭によってベストな省エネ対策があります。定期メンテナンスは、専門業者のプロの目線でアドバイスをもらうチャンスです!

専門業者の選び方にもご注意ください!

※あやしい営業にご注意ください!

近年、「無料で点検を行います!」と偽り、多額の修理費用を請求する強引な訪問詐欺が増えています。

怪しいと感じたらきっぱり断り、お住まいの管轄警察署や自治体の情報を確認しましょう。

もちろんすべての業者が悪質というわけではありません。ひとつの目安として、お客様に即決を迫る業者には特にご注意ください
エコキュートの工事は決して安い買い物ではありません。家族構成や生活スタイルに寄り添い、親身になってくれる業者を選びましょう。

ヒアリングや現地調査をしっかり行い、見積もりの項目と金額がはっきりしている業者を事前に調べておくのをおすすめします。

また、夜中に発生した水漏れなど、緊急時に対応してくれるかも合わせてチェックしておきましょう。

メンテナス価格の目安

パナソニックの給湯器の一般的な修理の場合にかかる費用は(技術料+出張料+部品代の目安)15,000円〜75,000円とホームページに記載されています。具体的にはは以下のとおりです。

お湯が出ない混合弁の交換2.5〜3.5万円
水が漏れるパッキンや温水コイルの交換1.5〜7.5万円

メンテナンス価格は、エコキュートの設置状況や故障の有無、必要な修理部品によってさまざまなケースが考えられます。

複数の業者から見積をとって、価格だけではなく対応など総合的にみてから、長くおつきあいできそうな専門業者を選ぶといいでしょう。

エコキュート故障やトラブルを防ぐ!点検ポイント

エコキュートのトラブルは緊急性が高いので、不具合が起きる前に日頃からしっかりメンテナンスを行いましょう。

現在エコキュートをお使いの方に、まず、やっていただくことは…

☐保証期間を確認する

☐取扱説明書を出す

☐自分で行うメンテナンスのスケジュールを組む

☐専門業者を検討する
もうすぐ10年が経過する機器を使用している場合は、修理部品の保管期限が切れる前に専門業者に点検してもらいましょう!

適切なメンテナンスでエコキュートは長持ちします!

電気代がお得で、環境にやさしいエコキュート。長持ちさせるためには自分で行うメンテナンスも、専門業者が行うメンテナンスも欠かせません。

エコキュートの定期的なメンテナンスで、家族みんな安心・快適にお過ごしください。

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